次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)は、強い酸化作用を持つ殺菌剤であり、食品工場・温浴施設・上下水道など幅広い分野で利用されています。
水研化学工業では、自社製造と品質管理体制により、安定性と安全性を兼ね備えた次亜塩素酸ナトリウムをお届けしています。
一般的な12%次亜塩素酸ナトリウムは、食塩11%、遊離アルカリ0.5〜1.2%を含みます。一方、低食塩タイプは食塩4%以下、遊離アルカリ0.3%であり、白濁トラブルの抑制や処理水の安定性の面で有効です。
厨房用の漂白剤としても汎用されていますが、ゴマ(特に黒ゴマ)の漂白利用は禁止されています。これは、白ゴマとしての不正販売を防ぐためです。
次亜塩素酸ナトリウムは、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)と塩素ガスの反応によって製造されます。
2NaOH+Cl2→NaClO+H2O+NaCl2NaOH + Cl_2 → NaClO + H_2O + NaCl2NaOH+Cl2→NaClO+H2O+NaCl
当社では、食塩水の電解法により高品質の次亜塩素酸ナトリウムを安定的に製造しています。
水溶液中での反応:
NaClO+H2O→NaOH+HClONaClO + H_2O → NaOH + HClONaClO+H2O→NaOH+HClO HClO→ClO−+H+HClO → ClO^- + H^+HClO→ClO−+H+
この「次亜塩素酸(HClO)」こそが殺菌力の主役です。
pHが高くなるとClO⁻が増えて殺菌効果は低下し、逆にpHが低いとHClOが増えて効果が高まります。
結合残留塩素は殺菌力は弱いものの、持続性と安定性に優れています。同一効果を得るには、遊離残留塩素の約25倍の濃度、または100倍の時間が必要です。
製品名 | 有効塩素濃度 | 食塩濃度 | 用途例 | 荷姿 |
サニクロン | ~12% | 低食塩 | 浴槽水、排水殺菌、漂白等 | バックインボックス、ポリ缶、ローリー等 |
サニクロンスーパー | ~12% | 超低食塩 | 食品工場、排水処理、殺菌等 | バックインボックス、ポリ缶、ローリー等 |
※SDS(安全データシート)提供可能。詳しい取り扱いについては当社までお問い合わせください。